OBからのメッセージ


鬼塚 貴広 (2012年度修士 修了)素粒子論研究室
現職:中菱エンジニアリング(株) 大江事業部 技術サービス部 マニュアル技術室

1.現在の仕事内容を教えてください。
「国産初のジェット旅客機 MRJ」の整備士用のマニュアル作成作業
2.大学で学んだことで現在役立っていること
 少ない原理原則から出発して様々な法則に辿りつく考え方が、仕事を効率的に進めていく際に役立っています。
3.なぜ物理学科を選んだか
 物理が、素粒子サイズから宇宙サイズまでの幅広いスケールを具体的に扱う面白そうな学問だったからです。
4.高校生へのメッセージ
(「大学は楽しいところだ」とか「大学は面白いところだ」とかいうことは他の方がきっと書いて下さると思いますので、別のことをメインで書きます。)
 大学生活は高校生活までよりも自由度が大きく増すため、初めは多かれ少なかれ様々なことに戸惑うかと思います。奨学金や講義科目等の情報を主体的に行動することで手に入れなければならないだけでなく、「そもそも大学で何をしたいのか?」の設定次第で「やれること/やらなければならないこと」がそこそこ変わってきます。そこで、少し気が早いかもしれませんが、大学生活でもしも戸惑ってしまった場合のヒントを少しだけ以下に書きます。
  • 学内の情報を得る場合
     自己解決しない場合は友達や先輩に一先ず相談することになるかと思いますが、学生生活課や学科の先生方に相談した方が(、慣れないうちは緊張するかもしれませんが)精確です。
    (特に物理の先生方なら、非常に厳密な解を与えてくれると信じてます。 |彡サッ  )

    ※因みに、ここでは便宜上「先生」と表記してますが、物理学科で実際に呼びかけるときは「○○先生」ではなく「○○さん」とした方が無難です。

  • 学外の情報を得る場合
     とりあえずはインターネットで情報収集することになるかと思います。物理関連のイベントをいくつか以下に挙げますので、興味のある方は一度検索してみてはいかがでしょうか。
    例:サマーチャレンジ、夏の学校、数物セミナー、ぶつりがく徒のつどい、サイエンスカフェ

    就活をする際にも、インターネットでの情報収集は基本になるかと思います。 ただ、就活の場合は学内での情報収集場所としてキャリアセンターもありますので、一度立ち寄ってみて下さい。
    (就活時、履歴書用の紙を何枚か貰っていた記憶があります。)

 長々と書きましたが、誰かに相談すればある程度はなるようになります。上記記載内容が、大学を目指す人の不安の解消に少しでも役立てば幸いです。

 因みに、大学院を目指す方は、解析力学に早めに慣れておくことをお勧めします。
(このことは学部3or4年の頃には自然に分かって貰える筈と考えますが、是非とも前倒しで伝わればいいなと思います。)

 最後に私のことですが、色々やり残しはあったものの、大学生活はそれなりに充実していたと思います。
(図書館の会議室を借りて勉強会したり、バイトを頑張ったり、食費を削ったり・・・)
勿論自己責任の範囲内でしたが、色々自由に出来たのはいい経験でした。