物理科学科の教育課程は, 上記1から7を教育目標としており, これらを達成するための講義科目は「専門基礎科目」,「専門必修科目」,「専門選択科目」および「教養教育科目」により構成される.
教育目標1のための科目として,「物理学概論A」,「物理学概論B」を,
教育目標2のための科目として,「物理数学A」,「物理数学B」,「物理数学C」,「物理数学D」,「物理学演習A」,「物理学演習B」,「計算機物理学A」,「計算機物理学B」,「回路理論」を,
教育目標3のための科目として,「力学A」,「力学B」,「力学C」,「力学D」,「熱力学」,「物理学実験A」,「電磁気学I」,「電磁気学II」,「波動」を,
教育目標4のための科目として,「量子力学A」,「量子力学B」,「統計力学A」,「統計力学B」,「電磁気学III,「電磁気学IV」を,
教育目標5のための科目として,「科学英語I」,「科学英語II」を,
教育目標6のための科目として,「物理学実験B」,「放射線物理学」,「相対論」,「宇宙物理学」,「物性物理学」,「特別講義」を,
教育目標7のための科目として,「卒業研究」を, それぞれ開講している.
また, これらの教育目標を達成するにあたり幅広い見識を培う教養教育科目として, 大学入門科目, 外国語科目, 健康・スポーツ科目, 専門周辺科目, 主題科目が開講されている.
教育目標1〜7の達成基準は, それぞれ次の通りとする.
1 物理学の体系を把握し, 力学, 振動と波動, 熱とエネルギー, 電磁気学, 量子論の概要が理解できる.
2 物理学の学習に必要な演算(数学および情報処理)技術が, 教育目標3および4の達成に支障のない水準で理解できる.
3 質点系のニュートン力学, 熱力学, 波動, 電磁気学のそれぞれの基礎法則を正しく理解し, 物理学実験の基礎的な実験技術を身につける.
4 一電子系の量子力学の体系, 多体系の統計力学の基礎, マクスウェル方程式のそれぞれが正しく理解できる.
5 初歩的な英語の文献が読解できる.
6 教育目標4で達成した学習内容を発展させ, 物性物理や宇宙物理, 放射線物理などの初歩的な内容が理解できる.
7 教育目標3および4で達成した学習内容を, 柔軟な発想力をもって先端的な物理学に生かすことができる.