物理科学専攻
教育目的・教育目標・開講趣旨
(2007.11.21)

I 教育目的

物理学及び物理科学の領域において, 知識基盤社会を多様に支える高度で知的な素養のある人材を養成すること.

II 教育目標

1 素粒子, 物質, 宇宙等のそれぞれの自然現象に対して, 高度に専門的な知識を身につける.

2 少人数を対象とした教育によって, より実践的に知識を身につけるとともに, 科学的思考力と洞察力を養う.

3 幅広い教養と広範な視野を養う.

III 開講科目の設置趣旨

 物理科学専攻の教育課程は, 上記1から3を教育目標としており, これらを達成するための講義科目は「基礎教育科目」および「専門教育科目」により構成される.

 教育目標1のための科目として,「量子力学」,「統計力学」,「数理物理学特論」,「場の理論」,「素粒子物理学」,「宇宙物理学特論」,「高エネルギー物理学I」,「高エネルギー物理学II」,「量子力学特論I」,「量子力学特論II」,「物性物理学特論I」,「物性物理学特論II」,「凝縮系物理学特論」,「低温物理学特論」,「超伝導体物理学特論」,「量子光学」,「原子核物理学特論」,「特別講義A」,「特別講義B」を,

 教育目標2のための科目として,「宇宙論セミナーI」,「宇宙論セミナーII」,「ハドロン物理セミナーI」,「ハドロン物理セミナーII」,「素粒子論セミナーI」,「素粒子論セミナーII」,「高エネルギー物理セミナーI」,「高エネルギー物理セミナーII」,「物性物理セミナーI」,「物性物理セミナーII」,「量子干渉物理セミナーI」,「量子干渉物理セミナーII」を,

 教育目標3のための科目として,「科学と文化」をそれぞれ開講している.

 また, これらの教育目標を達成するにあたり幅広い見識を培う選択必修科目として,「研究科共通科目」が開講されている.

IV 達成基準

1 「基礎教育科目」である「量子力学」,「統計力学」において摂動論や散乱理論, 基礎的な相転移理論を理解し, 素粒子, 物質, 宇宙等のそれぞれの自然現象の理解にこれらを反映させることができる.

2 教育目標1に該当する科目で習得した知識を正しく再認識すると同時に, 情報の取捨選択やプレゼンテーションの能力を身につける.

3 科学と社会, 文化の関係を把握し, 科学者の社会的責任が理解できる.

履修モデル

1年前期 量子力学(必修、基礎教育科目)、統計力学(必修、基礎教育科目)、専門選択科目、特別研究セミナー(必修、通年)、特別研究(必修、1〜2年)

1年後期 科学と文化(必修)、専門選択科目、専門選択科目(注意:専門選択科目は合計6単位以上)、特別研究セミナー(必修、通年)、特別研究(必修、1~2年)

2年   特別研究(必修、1〜2年)

他に、専攻外科目4単位以上と研究科共通科目2単位以上が必要。合計30単位以上必要。